新規事業2026年10月15日最終更新:2026年10月15日

予算100万円・3か月以内でWebサービスは作れるか——現実的な進め方

予算100万円・3か月以内でWebサービスは作れるのか。作るものを絞れば可能です。AI駆動開発で最初の版を2週間ほどで公開し、残りの期間と予算を改善に使う進め方と、予算配分の例を紹介します。

金井 成仁

金井 成仁

合同会社NAVIGATE 代表 | データサイエンティスト / AIコンサルタント

「予算は100万円くらい、3か月以内にWebサービスを始めたい」。新しい事業を始める方から、よくいただくご相談です。

結論からいうと、作るものを絞れば、十分に可能です。ただし、従来の開発の進め方のままでは難しく、「何を最初に作り、何を後に回すか」の決め方がすべてを左右します。

この記事では、100万円・3か月という条件で、Webサービスを形にするための現実的な進め方をお伝えします。

従来の開発では、なぜ難しいのか

一般的なアプリ開発の費用は、中央値で290万円ほど、開発期間は平均4〜6か月ほどといわれています(PRONIアイミツ調べ)。100万円・3か月は、この平均を大きく下回ります。

また、同じ調査で50万円以下の事例を見ると、デザインだけの依頼や、既存アプリの一部改修、試作品だけといった依頼が中心で、ゼロからリリースまでを行った案件はごく少数でした。

従来の開発では、費用の大部分がエンジニアの人件費です。人が手を動かす時間を前提にすると、100万円・3か月で一通りのサービスを作るのは、どうしても厳しくなります。

相場の詳しい数字は、アプリ開発の外注の相場はいくら?【2026年版】をご覧ください。

何が変わって、可能になったのか

変わったのは、コードを書く作業の多くをAIが担う「AI駆動開発」が実用になったことです。人が手を動かす時間が減ることで、小さな最初の版であれば、費用も期間も大きく下げられるようになりました。

当社の場合、3〜5画面で、登録・一覧・詳細・申し込みといった基本の流れを持つ最初の版を、15万円からお作りしています。進め方は次のとおりです。

  1. モック(実際に触れる試作)を作る:1週間
  2. デザインを確定する:モックを触りながら決めます。期間は確認や打ち合わせの進み方によって変わります
  3. 本番に反映する:1週間

つまり、デザインの確定にかかる期間を除けば、2週間ほどで最初の版を公開できます。3か月あれば、公開した後に、実際の利用者の反応を見ながら改善する時間まで取れます。

100万円・3か月の使い方(例)

大事なのは、100万円を「最初に全部作る」ために使わないことです。おすすめは、予算と期間を次のように分けて考える方法です。

時期やること予算の目安ねらい
1か月目最初の版を作って公開する約30万円一番大事な機能だけで、実際に使ってもらう
2か月目利用者の反応を見て、直す・足す約25万円本当に必要な機能を、データを見て決める
3か月目申し込みや決済(Stripe など)を整える約25万円続けられるサービスにする
予備公開後の保守、予想外の修正約20万円公開後にかかる費用も、最初から取っておく

※ 予算配分の一例です。当社の最初の版は15万円からで、画面の数や機能によって変わります。実際の金額は、作るものに合わせてお見積もりします。

最初から全部の機能を作ると、使われない機能にお金と時間を使ってしまいがちです。小さく出して、反応を見ながら育てるほうが、同じ予算でも事業として成功する確率は上がります。

この考え方は、MVPとは何かやリーンスタートアップで詳しく解説しています。

最初の版に入れるもの・後に回すもの

100万円・3か月で成功するかどうかは、最初の版の中身の決め方で決まります。

最初の版に入れるもの

  • そのサービスの「一番の価値」を体験できる流れ(例:マッチングなら、探す→申し込む)
  • 利用者の登録と、最低限の管理画面

後に回してよいもの

  • 細かな検索の条件や、並べ替え
  • 通知、お気に入り、レビューなどの便利な機能
  • スマートフォンのアプリ版(まずはWebで始め、反応を見てから)

迷ったときは、「この機能がないと、利用者はお金を払わないか?」と考えてみてください。答えが「いいえ」なら、後に回せます。

開発会社を選ぶときに確認したいこと

この条件で頼むなら、開発会社には次の点を確認してください。

  • 最初の試作は、いつ触れるか:1〜2週間で触れるものを見せてくれる会社なら、3か月の中で改善の時間を取れます
  • 公開後の改善を、どういう形で頼めるか:最初の版を作って終わりではなく、続けて相談できるか
  • 保守の費用はどうなっているか:当社の場合、公開後の保守は別途お見積もりです。一般的には、年間で開発費の15%程度が目安といわれています

AI駆動開発の会社を選ぶときの確認点は、AI駆動開発で受託開発を頼むと、何が変わるかにもまとめています。

まとめ

  • 100万円・3か月でのWebサービス開発は、従来の進め方では難しいが、AI駆動開発で作るものを絞れば可能
  • 最初の版は2週間ほど(別途デザイン確定の期間)で公開でき、残りの期間を改善に使える
  • 予算を最初に全部使わず、「作る→反応を見る→直す」に分けて使う
  • 最初の版には「一番の価値」を体験できる流れだけを入れる

当社のAI駆動開発については、AI駆動開発によるMVP開発をご覧ください。

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参考

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