予算100万円・3か月以内でWebサービスは作れるのか。作るものを絞れば可能です。AI駆動開発で最初の版を2週間ほどで公開し、残りの期間と予算を改善に使う進め方と、予算配分の例を紹介します。

金井 成仁
合同会社NAVIGATE 代表 | データサイエンティスト / AIコンサルタント
「予算は100万円くらい、3か月以内にWebサービスを始めたい」。新しい事業を始める方から、よくいただくご相談です。
結論からいうと、作るものを絞れば、十分に可能です。ただし、従来の開発の進め方のままでは難しく、「何を最初に作り、何を後に回すか」の決め方がすべてを左右します。
この記事では、100万円・3か月という条件で、Webサービスを形にするための現実的な進め方をお伝えします。
一般的なアプリ開発の費用は、中央値で290万円ほど、開発期間は平均4〜6か月ほどといわれています(PRONIアイミツ調べ)。100万円・3か月は、この平均を大きく下回ります。
また、同じ調査で50万円以下の事例を見ると、デザインだけの依頼や、既存アプリの一部改修、試作品だけといった依頼が中心で、ゼロからリリースまでを行った案件はごく少数でした。
従来の開発では、費用の大部分がエンジニアの人件費です。人が手を動かす時間を前提にすると、100万円・3か月で一通りのサービスを作るのは、どうしても厳しくなります。
相場の詳しい数字は、アプリ開発の外注の相場はいくら?【2026年版】をご覧ください。
変わったのは、コードを書く作業の多くをAIが担う「AI駆動開発」が実用になったことです。人が手を動かす時間が減ることで、小さな最初の版であれば、費用も期間も大きく下げられるようになりました。
当社の場合、3〜5画面で、登録・一覧・詳細・申し込みといった基本の流れを持つ最初の版を、15万円からお作りしています。進め方は次のとおりです。
つまり、デザインの確定にかかる期間を除けば、2週間ほどで最初の版を公開できます。3か月あれば、公開した後に、実際の利用者の反応を見ながら改善する時間まで取れます。
大事なのは、100万円を「最初に全部作る」ために使わないことです。おすすめは、予算と期間を次のように分けて考える方法です。
| 時期 | やること | 予算の目安 | ねらい |
|---|---|---|---|
| 1か月目 | 最初の版を作って公開する | 約30万円 | 一番大事な機能だけで、実際に使ってもらう |
| 2か月目 | 利用者の反応を見て、直す・足す | 約25万円 | 本当に必要な機能を、データを見て決める |
| 3か月目 | 申し込みや決済(Stripe など)を整える | 約25万円 | 続けられるサービスにする |
| 予備 | 公開後の保守、予想外の修正 | 約20万円 | 公開後にかかる費用も、最初から取っておく |
※ 予算配分の一例です。当社の最初の版は15万円からで、画面の数や機能によって変わります。実際の金額は、作るものに合わせてお見積もりします。
最初から全部の機能を作ると、使われない機能にお金と時間を使ってしまいがちです。小さく出して、反応を見ながら育てるほうが、同じ予算でも事業として成功する確率は上がります。
この考え方は、MVPとは何かやリーンスタートアップで詳しく解説しています。
100万円・3か月で成功するかどうかは、最初の版の中身の決め方で決まります。
最初の版に入れるもの
後に回してよいもの
迷ったときは、「この機能がないと、利用者はお金を払わないか?」と考えてみてください。答えが「いいえ」なら、後に回せます。
この条件で頼むなら、開発会社には次の点を確認してください。
AI駆動開発の会社を選ぶときの確認点は、AI駆動開発で受託開発を頼むと、何が変わるかにもまとめています。
当社のAI駆動開発については、AI駆動開発によるMVP開発をご覧ください。
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