新規事業2026年10月15日最終更新:2026年10月15日

マッチングサービスの開発を頼むなら——得意な会社の見分け方と、開発費の目安

マッチングサービスの開発費の目安と、得意な開発会社の見分け方を解説します。二つの側を同時に集める難しさ、Stripeなどの決済、職業紹介などの法律という、マッチングならではの3つの論点を、KEXDCAの事例とあわせて整理しました。

金井 成仁

金井 成仁

合同会社NAVIGATE 代表 | データサイエンティスト / AIコンサルタント

マッチングサービスは、人と人、人と仕事、お店とお客様などを引き合わせるサービスです。仕組みはシンプルに見えますが、ふつうのWebサイトやECとは違う、マッチングならではの難しさがあります。

当社の考えでは、マッチングが得意な開発会社とは、「画面を作れる会社」ではなく、「二つの側を同時に集める難しさ」「お金の流れ」「法律」の3つを、最初の相談で話題にできる会社です。

この記事では、マッチングサービスの開発費の目安と、開発会社を選ぶときに確かめたいことを整理します。

マッチングならではの難しさ

1. 二つの側を、同時に集めなければならない

マッチングサービスは、提供する側と利用する側の二つの市場を同時に成り立たせる必要がある点が、ECや情報サイトとの大きな違いです。利用者がいなければ提供者は集まらず、提供者がいなければ利用者も来ません。

そのため、最初の版で大切なのは、機能の多さではなく、片方の側をどう集めるかです。たとえば最初は、提供する側を運営者が手作業で集めて登録し、仕組みが回ることを確かめてから、自動化する機能を足していく、という進め方がよく合います。

2. お金が、利用者のあいだを動く

マッチングで決済を扱う場合、お金は「利用者 → 運営者 → 提供者」と、複数の人のあいだを動きます。ふつうのネット通販より、仕組みがずっと複雑です。

資金を移動させるプラットフォームには、国や地域によって資金移動に関する義務が生じることがあります。こうした仕組みを自社でゼロから作るのではなく、Stripe Connect のような、複数者間の決済に対応した決済サービスを使うのが一般的です。Stripe Connect の場合、売り手側の本人確認(KYC)の多くを決済サービスの側が担ってくれます。

3. 法律に触れることがある

マッチングの種類によっては、事業を始める前に許可や届出が要ることがあります。代表的なのが、仕事のマッチングです。

運営者が求人と求職者のあいだに入って調整(あっせん)すると「職業紹介」にあたり、厚生労働省の許可が必要になります。たとえば、運営者が求人情報や求職者の情報を代わりに作る、情報に宣伝のコメントを付け足す、面接の日程調整を代行する、といったことをすると、職業紹介とみなされるおそれがあります。無許可で有料の職業紹介を行うと、重い罰則があります。

ほかにも、恋愛や結婚を目的とした異性のマッチングでは、公安委員会への届出が必要になるなど、分野ごとに決まりがあります。

どの機能を作るかで、法律上の扱いが変わることがあるという点が、マッチングの開発の大きな特徴です。当社は法律の専門家ではないので、事業の形が決まった段階で、弁護士にご確認いただくようお伝えしています。

開発費の目安

アイミツの調査では、マッチングアプリの開発費は200万〜800万円以上が相場です。会員登録、プロフィール、検索、チャット、通知、決済まで一通りそろえると、400万〜800万円以上になることが多いとされています。

作り方によっても、費用は大きく変わります。マッチングサイトの開発手法ごとの目安を整理した記事では、次のように示されています。

作り方費用の目安期間の目安
ノーコード数万〜数十万円数日〜数週間
CMS(WordPressなど)をもとにする数十万〜300万円1〜3か月
パッケージ+追加開発200万〜500万円3〜6か月
ゼロから作る(フルスクラッチ)300万円以上―

一方で、同じアイミツの見積事例には、イベントの同行者を探すマッチングアプリを237万6,000円で作ったケースがあります。機能を最低限に絞った、最初の版としての価格です。

アプリ開発全体の相場は、アプリ開発の外注の相場はいくら?【2026年版】にまとめています。

AI駆動開発なら

当社では、AI駆動開発で、マッチングの最初の版を作っています。3〜5画面で「探す → 申し込む」といった基本の流れを持つものを、15万円からお作りしています。決済の組み込みや、細かな検索の条件などは、反応を見てから足していく進め方をおすすめしています。

事例:KEXDCA

KEXDCA は、スポーツのコーチと教わりたい人をつなぐマッチングサービスです。もともとノーコードで作られていたものを、当社がAI駆動開発で本格的な開発へとリニューアルしました。ノーコードで始めて手応えを確かめ、事業が育ってきた段階で作り直すという、マッチングの立ち上げでよくある流れの一例です。

進め方は次のとおりです。

  1. モック(実際に触れる試作)を作る:1週間
  2. デザインを確定する:モックを触りながら決めました。期間は確認の進み方によって変わります
  3. 本番に反映する:1週間

決済は Stripe と連携しています。決済の仕組みを自社で作らず、決済サービスに任せることで、開発の範囲を小さく保ち、安全面の負担も減らせます。

詳しい経緯はKEXDCA の事例で紹介しています。

マッチングが得意な会社を見分ける質問

開発会社に相談するときは、次のことを聞いてみてください。

  • 最初の利用者を、どう集めるかの相談に乗ってくれるか:画面の話だけで終わらず、二つの側の集め方まで話せる会社は、マッチングをわかっています
  • 決済は、どの仕組みを使う想定か:複数者間の決済に対応した決済サービスを前提に話せるか
  • 法律上、気をつける点を指摘してくれるか:「この機能を入れると、許可が要るかもしれないので、専門家に確認してください」と言える会社は信頼できます
  • 最初の版で、何を作らないかを一緒に決めてくれるか
  • マッチングの開発実績があるか:あれば、何を最初に作り、何を後から足したかを聞いてみてください

まとめ

  • マッチングの開発は、「二つの側を同時に集める」「お金が複数の人のあいだを動く」「法律に触れることがある」の3点が、ふつうの開発との違い
  • 開発費は200万〜800万円以上が相場。ただし最初の版を絞れば、もっと小さく始められる
  • 決済は、複数者間の決済に対応した決済サービスを使うのが一般的
  • 仕事や異性のマッチングでは許可や届出が要ることがある。事業の形が決まったら専門家に確認を
  • 得意な会社は、画面だけでなく、集め方・お金・法律まで最初の相談で話せる

当社のAI駆動開発については、AI駆動開発によるMVP開発をご覧ください。

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参考

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