「llms.txtは最も手軽なAIEO施策」——以前はそう書いていました。でも自社で検証し、30万ドメイン規模の調査を見て、考えを改めました。llms.txtの効果の実際と、本当に効く施策を整理します。

金井 成仁
合同会社NAVIGATE 代表 | データサイエンティスト / AIコンサルタント
少し前まで、当社(合同会社NAVIGATE)はブログで「llms.txtを設置すれば、ChatGPTの回答が変わる。最も手軽なAIEO施策です」と書いていました。
結論から言うと、これは言い過ぎでした。撤回します。 設置そのものに害はありませんが、「これを置けばAIに出るようになる」という効果は、現時点のデータでは確認できません。なぜ考えを改めたのかを書きます。
llms.txtは、AIに「サイトのどの情報を優先して参照してほしいか」を伝えるためのファイルです。robots.txt(検索エンジンのクローラー向け)のAI版、という説明をよく見ます。仕組みとしては筋が通って見えたし、設置は数分で終わる。だから「手軽で効く第一歩」として紹介していました。
自社を実験台に計測し、公開されている調査を当たって、認識が変わりました。
つまり「置けばAIが読んで、回答が変わる」という前提自体が、まだ成り立っていない。
国内外の調査・論文を確認し、何が効くのかを徹底的に調べ上げました。
要するに、調査が一貫して示すのは——AIに選ばれているのは「設定ファイルを置いた会社」ではなく、「外部に正しく・多く言及され、独自の情報を出している会社」だ、ということです。
無駄ではありません。設置は数分・害もないので、"将来AIが対応したときのための保険"として置くのは合理的です。ただ、それを「最も手軽で効く施策」として中心に据えるのは間違いでした。土台の一部、という位置づけが妥当です。
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― 金井 成仁(合同会社NAVIGATE 代表)
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