AIEO2026年8月20日

同じ会社を聞いても、AIごとに答えが違う——ChatGPT・Claude・Geminiを自社データで比べた

同じ会社について尋ねても、ChatGPT・Claude・Geminiは答え方も引用する情報源も違います。自社を対象にした90日の計測データから、AIごとのクセと、なぜ1つのAIで代表させてはいけないのかを解説します。

金井 成仁

金井 成仁

合同会社NAVIGATE 代表 | データサイエンティスト / AIコンサルタント

「AIで測る」と言うけれど、どのAIで測るのか

同じ会社について尋ねても、ChatGPT・Claude・GeminiといったAIごとに、答え方も、引用する情報源も、けっこう違います。当社が自社を対象に90日間計測したところ、カテゴリ推薦の質問で自社の記事を引用したのはClaudeだけ(それも3回)で、ChatGPTとGeminiは0回でした。会社名で聞けばChatGPTとGeminiは事業内容をほぼ正確に説明しますが、Geminiは以前に別事業と取り違えていましたし、Claudeは「情報がない」と返す回もあります。つまり「AIで測る」ときは、1つのAIで代表させず、複数を別々に見る必要があります。

「AI検索対策」とひとことで言いますが、その中身であるChatGPT、Claude、Geminiは、それぞれ別の製品です。学習データも、Web検索の仕組みも、回答の作り方も違う。だから同じ会社を聞いても、返ってくる答えは同じになりません。今回は、当社が自社を題材に測り続けているデータから、AIごとのクセを具体的に見ていきます。

何を、どう測ったか

当社(合同会社NAVIGATE)を対象に、ChatGPT・Claude・Geminiへ、会社名で聞く質問とカテゴリで聞く質問を毎日投げ、回答の内容と引用URLを記録しています。今回はそこから直近90日分を取り出しました。

なお、Perplexityは今回の継続計測には含めていません。数字で語れるのはChatGPT・Claude・Geminiの3つなので、この記事もその範囲に絞ります。

引用してくれるAIが、違った

まず引用の話です。「おすすめのAIEO対策会社は?」のように社名を出さないカテゴリ質問で、回答が自社サイトを引用したのは、3つのAIのうちClaudeだけでした。しかも90日でわずか3回。ChatGPTとGeminiは、同じ期間・同じ質問群で0回です。

ここで正直な注意点を1つ。Geminiの引用は、URLがリダイレクト形式で記録されるため、実際にどのサイトを引いたかを特定しづらく、自社サイトの引用が過小評価されている可能性があります。なので「Geminiは全く引かない」と断定はできません。それでも、AIごとに引用の出方がはっきり違うことは確かです。この引用のブレをどう測るかはAIの「おすすめ」は毎回変わる——回答がブレる理由と出現率の測り方でも扱っています。

説明のしかたも、違った

次に、会社名で聞いたときの「説明のされ方」です。

ChatGPTとGeminiは、会社名で尋ねると事業内容をほぼ正確に説明できるところまで来ました。一方でGeminiは、以前は当社をまったく別の事業と取り違えて紹介していました。情報を整えたことで改善しましたが、混同は起きるということです。Claudeは、会社名で聞いても「情報がない」と返す回があります。同じ会社の同じ質問でも、AIによって「正確に説明」「別会社と混同」「情報なし」と、出方が分かれるわけです。

だからこそ、誤情報の点検と修正は、1つのAIで確認して終わりにできません。ChatGPTで正しく出ていても、Geminiで混同され、Claudeで欠落している、ということが普通に起きます。この点検と修正の進め方はChatGPTに自社が出てこないときの対処法にまとめています。

勢力図も、動いている

もう1つ、外部のデータも見ておきます。AI経由の参照流入のシェアは、この1年で大きく動きました。ある調査では、ChatGPTのシェアが約89%から約63%へ下がり、Claudeが約1%から約18%へ伸びて2位に浮上、Geminiが約11%、Perplexityが約7%と報告されています(Goodie, 2026)。

これは引用の話ではなく参照流入という別の指標ですが、示していることは同じです。「AI=ChatGPT」で考えていると、実際にユーザーが使うAIの構成から外れていく。測る対象も、1つに固定していると現実とずれていきます。

だから、1つのAIで代表させない

ここまでをまとめると、AIごとに、引用する情報源も、会社の説明のしかたも、そして使われる比率も違います。にもかかわらず「ChatGPTで1回見たら出た(出ない)」で判断してしまうと、他のAIでの見え方を丸ごと見落とします。

当社が計測を複数のAIで、しかも複数回に分けて行っているのはこのためです。1つのAIの1回の結果は、全体のごく一部でしかありません。AIごとに分けて、繰り返し測って、はじめて「どのAIで、どう見えているか」が言えます。この考え方はIABが発表したAI時代の可視性計測の標準とも一致します。

まとめ

「AIで自社がどう見えるか」を測るとき、AIをひとまとめにしてはいけません。ChatGPT・Claude・Geminiは別々の製品で、引用も、説明も、シェアも違う。1つのAIの1回の結果で安心も落胆もせず、複数のAIを、複数回、分けて見る。これが、数字を読み違えないための最低条件です。

当社では、ChatGPT・Claude・Geminiでの御社の表示状況を、AIごとに分けて複数回計測する無料診断を行っています。どのAIで正しく出ていて、どのAIで抜けているか。まずはその内訳を数字で把握してください。サービスの詳細や料金はAI検索対策(AIEO)サービスページをご覧ください。

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参考

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