AIEO2026年4月26日

SEO業者に頼んでいるのに問い合わせが来ない本当の理由

SEO対策をしているのに問い合わせが増えない中小企業へ。検索順位だけでは集客できない時代に、何が足りないのかを解説します。

金井 成仁

金井 成仁

合同会社NAVIGATE 代表 | データサイエンティスト / AIコンサルタント

検索順位は上がった。でも、問い合わせが来ない。

SEO業者に月額数万円〜数十万円を払っている。検索順位のレポートでは「上がっています」と報告される。実際にいくつかのキーワードでは上位に表示されている。

なのに、問い合わせが増えない。

この状況に心当たりがある方は、少なくないはずです。

なぜこんなことが起きるのか。原因は大きく3つあります。

原因1:上位表示されても、クリックされていない

検索結果の1ページ目に表示されていても、実際にクリックされるかは別問題です。

GoogleはAI Overview(AI による回答)をますます検索結果の上部に表示するようになっています。ユーザーはAIの回答を読んで満足してしまい、その下にあるリンクをクリックしない。

これを「ゼロクリック検索」と呼びます。検索はされているのに、サイトに訪問されない。SEOで順位を上げても、流入が増えない構造的な変化が起きています。

原因2:検索行動そのものが変わっている

もう一つの変化は、そもそもGoogleで検索しない人が増えているということです。

「東京でおすすめの税理士は?」「リフォーム会社を探しているんだけど」——こうした質問を、ChatGPTやGeminiに直接聞く人が急増しています。

SEO対策はGoogle検索に対する最適化です。ユーザーがGoogle以外の場所で情報を探しているなら、いくらSEOに投資しても、そのユーザーにはリーチできません。

原因3:サイトに来ても「頼みたい」と思えない

SEOで流入を確保できていても、サイトの内容が「この会社に頼みたい」と思えるものでなければ、問い合わせにはつながりません。

よくあるパターンは以下の通りです。

  • 会社概要が表形式の最低限情報だけで、どんな会社か伝わらない
  • サービスの説明が抽象的で、何をしてくれるのかわからない
  • 実績や事例がなく、信頼できるか判断できない
  • 問い合わせへの導線(CTA)がわかりにくい
  • 料金の目安がなく、問い合わせるハードルが高い

SEO業者はキーワード設計や内部対策は得意ですが、コンテンツの質やコンバージョン導線の設計まではカバーしていないケースが多いです。

SEOは「手段」であって「目的」ではない

ここで一度、SEOの位置づけを整理しましょう。

SEOはあくまでも「検索経由の流入を増やす手段」です。問い合わせを増やすためには、SEOの前後にある施策が不可欠です。

SEOの前: ユーザーがどこで情報を探すか(Google?AI?SNS?)

SEOの中: 検索結果に表示されるか、クリックされるか

SEOの後: サイトに来た人が問い合わせるか

SEO業者が対応するのは主に「SEOの中」の部分です。前後は手つかずのことが多い。

足りないのは「AI検索対策」と「コンバージョン設計」

問い合わせを増やすために追加すべき施策は2つです。

AI検索対策(AIEO)

Google以外の情報収集チャネル——ChatGPT、Gemini、Claude、Perplexity——でも自社が正しく紹介されるようにする施策です。

具体的には、Aboutページの充実、llms.txt(AI向けサイト要約ファイル)の設置、構造化データの実装、FAQコンテンツの充実。

これらの施策はSEOにも効果があるので、既存のSEO対策と矛盾しません。上乗せするだけで、Google検索とAI検索の両方からの流入を確保できます。

コンバージョン設計

サイトに来た人を問い合わせにつなげるための設計です。

  • Aboutページに代表のストーリーを書き、信頼感を生む
  • サービスページに具体的な料金目安を載せ、問い合わせのハードルを下げる
  • 各ページにCTA(問い合わせボタン)を適切に配置する
  • 実績・事例ページで「この会社なら大丈夫」と思わせる
  • FAQで不安を事前に解消する

SEO業者との付き合い方

「じゃあSEO業者は解約すべきか?」——必ずしもそうではありません。

SEO対策自体が不要になったわけではなく、SEO対策だけでは足りなくなったということです。

SEO業者との契約を見直す際は、以下の質問をしてみてください。

  • 「AI検索(ChatGPTやGemini)への対応は含まれていますか?」
  • 「llms.txtや構造化データの設置は対応していますか?」
  • 「コンバージョン率の改善も支援してもらえますか?」
  • 「順位レポートだけでなく、問い合わせ数のレポートはありますか?」

これらに対応できるSEO業者なら、引き続き付き合う価値があります。対応できないなら、AIEO対策やコンバージョン設計は別の専門家に依頼することを検討してください。

まとめ

SEO業者に頼んでいるのに問い合わせが来ない原因は、3つです。

  1. AI Overviewの影響でクリックされなくなっている
  2. そもそもGoogle以外で情報を探す人が増えている
  3. サイトに来ても問い合わせにつながる設計がない

解決策は、SEOに加えてAIEO対策とコンバージョン設計を行うこと。

検索順位を追いかけるだけの時代は終わりました。問い合わせという成果を出すために、施策の幅を広げるタイミングです。

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