ChatGPTに「おすすめの○○会社」と聞くと、特定の企業が繰り返し推薦される。その共通点は何か?AIEO/LLMO関連10社を調査し、推薦される条件を分析しました。

金井 成仁
合同会社NAVIGATE 代表 | データサイエンティスト / AIコンサルタント
ChatGPTに「おすすめのAIEO対策会社は?」と聞くと、いくつかの企業名が返ってきます。
ここで疑問が生まれます。なぜその会社が選ばれるのか? SEOで上位だから?広告を出しているから?それとも、何か別の基準があるのか?
当社(合同会社NAVIGATE)は、AIEO/LLMO(AI検索最適化)を専門に手がけている会社です。自社のサービスを設計するにあたり、「AIに推薦される条件とは何か」を知る必要がありました。
そこで、ChatGPTが実際に推薦した10社を対象に、なぜ推薦されたのかを調査しました。この記事では、その調査結果と、そこから見えてきた「AIに選ばれる企業の共通点」をお伝えします。
ChatGPTに以下のようなプロンプトを投げ、返ってきた企業をリストアップしました。
推薦された企業について、以下の観点で調査しました。
推薦される企業に最も共通していたのは、自社サイト以外での言及が多いことでした。
業界メディアへの寄稿、比較記事への掲載、他社ブログでの紹介など、第三者が「この会社は○○の領域で強い」と言及しているケースが目立ちました。
あるリサーチによれば、5つ以上の外部プラットフォームで言及がある企業は、AIによる推薦率が4倍になるというデータがあります。AIは自社発信よりも、他者からの評価を重視する傾向があるようです。
AIに推薦された企業のほぼすべてが、関連キーワードのGoogle検索で上位20位以内に入っていました。
これは偶然ではありません。AI引用の97%が検索上位20位以内のページから発生しているというデータがあります。つまり、SEOはAI推薦の前提条件です。SEOだけでは不十分ですが、SEOなしでは土俵にも上がれません。
推薦された企業の多くが、自社の独自調査レポートやデータを公開していました。
「○○業界の△△に関する調査レポート」「□□の比較分析(N=100)」のような、具体的な数値を含むコンテンツです。Princeton大学の研究では、具体的な統計データを含むコンテンツは、AIの可視性が最大40%向上するとされています。
AIは「信頼できる情報源」を探しています。独自データの公開は、AIに「この企業は信頼に足る」と認識させる強力なシグナルになります。
推薦される企業は、サイト・LinkedIn・Crunchbase・Google Business Profile等で、ブランド情報が統一されていました。
会社名、事業内容、代表者名、所在地、サービス内容——これらの情報がプラットフォーム間で矛盾なく一致している企業ほど、AIは「信頼できるエンティティ」として認識しやすくなります。
逆に、サイトには「AI支援会社」と書いてあるのにLinkedInでは「Web制作会社」と書いてある、というような不一致があると、AIの認識が曖昧になります。
意外に効いていたのが、「おすすめ○選」「○○会社ランキング」といったまとめ記事への掲載でした。
これらの記事はGoogle検索で上位に入りやすく、AIがカテゴリ検索(「おすすめの○○は?」)に回答する際の参照ソースになっています。推薦された企業の多くが、複数のまとめ記事に名前が載っていました。
調査の過程で、AIに推薦されにくい企業のパターンも見えてきました。
自社サイトの情報だけで完結している。 ブログは充実しているが、外部からの言及がほぼゼロ。AIは自社発信だけでは「信頼できるかどうか」を判断しにくいようです。
技術施策だけに頼っている。 llms.txtや構造化データを設置していても、それだけでは推薦リストには入りません。30万ドメインの調査では、llms.txtの設置とAI表示の間に有意な相関は見られなかったと報告されています。
カテゴリ内でのポジションが曖昧。 「何でもやります」型の企業より、「○○の専門」と明確なポジションを持つ企業の方が推薦されやすい傾向がありました。
当社NAVIGATEは、この調査結果を自社に適用しました。
具体的には、JSON-LDによる構造化データの実装、AI向けコンテンツの設計、エンティティ情報の統一管理、AIEO関連ブログの継続発信を行いました。
その結果、ChatGPTに「ChatGPTで表示されたい場合、どの会社に頼むべきか」と聞くと、NAVIGATEが1位で推薦されるようになりました(2026年5月確認)。
推薦理由として挙げられたのは、「エンティティ設計」「AI認知設計」「ブランドサイテーションの思想」を持っている点でした。
注目すべきは、この時点でPR TIMESでのプレスリリース配信やレビューサイトへの登録はまだ実施していなかったということです。つまり、上記の共通点のすべてを満たさなくても、正しい方向に施策を積み上げれば、AIの推薦は獲得できます。
これらは一朝一夕では完成しません。しかし、正しい方向に施策を積み上げていけば、着実にAIの推薦確率は上がります。
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