AI検索の台頭でSEOは終わるのか?社名検索と業種検索で異なる対策が必要な理由を、NAVIGATEの実例をもとに解説します。

金井 成仁
合同会社NAVIGATE 代表 | データサイエンティスト / AIコンサルタント
「AI検索が普及したら、SEOなんて意味がなくなる」
2025年あたりから、こうした論調の記事やSNS投稿を頻繁に目にするようになりました。確かに、ChatGPTやGemini、Perplexityに質問すれば、Webサイトを一つ一つ開かなくても回答が得られます。ゼロクリック検索が増えれば、SEOの存在意義は薄れるように見えます。
しかし、実際にAI検索対策(AIEO)を支援している立場から言えば、SEOは死んでいません。ただし、SEOだけでは足りなくなったというのが正確な見立てです。
NAVIGATEの金井です。本記事では、AI検索とSEOの関係を整理し、企業が取るべき現実的な対策をお伝えします。
まず、「AI検索がSEOを殺す」という主張の前提を確認しましょう。
ChatGPTのWeb検索モード、Gemini、Perplexityなどは、回答を生成する際にリアルタイムでWebを検索し、上位のページから情報を抽出しています。つまり、AI検索の回答品質はWeb上の情報品質に依存しています。
ここが重要なポイントです。AIが参照する情報の多くは、Google検索で上位に表示されるページです。SEOで上位を取っているページは、AI検索でも引用されやすいのです。
従来のSEOでは「検索結果で1位を取る→クリックされる→サイトに来る」という流れでした。AI検索では「AIがページの情報を抜き出して回答に含める→ユーザーはAIの回答で満足する」という流れになります。
つまり、トラフィックの獲得方法は変わりましたが、情報源としてのWebの重要性は変わっていません。
AI検索がSEOに与える影響を正確に理解するには、検索クエリを2つに分けて考える必要があります。
「合同会社NAVIGATE」「NAVIGATE AIEO」のように、すでに会社名を知っている人が詳細を調べる検索です。
この場合、従来のSEOがしっかりできていれば、AI検索でも正確な情報が表示されます。
実際にNAVIGATEの例をお話しします。Geminiに「合同会社NAVIGATEについて教えて」と聞くと、所在地、代表者、事業内容が正確に表示されます。これは以下の対策が効いているためです。
社名検索に限って言えば、SEOの基本に忠実であること=AI検索対策です。ここでSEOが死んだと言うのは誤りです。
問題はこちらです。「東京でおすすめのAI導入支援会社は?」「中小企業向けのBIツール導入を支援してくれる会社は?」のように、特定の企業名ではなく、カテゴリで推薦を求める検索です。
この場合、SEOで自社サイトが上位に来ていても、AIの回答に含まれるとは限りません。なぜなら、AIは以下の基準で「推薦する企業」を選んでいるからです。
つまり、カテゴリ検索で「おすすめ」として紹介されるには、SEOの枠を超えた追加施策(AIEO)が必要なのです。
SEOが今でも価値を持つ領域を明確にしておきましょう。
前述の通り、AIはWeb検索結果を情報源として使います。SEOで上位を取っているコンテンツは、AIに引用されやすいという相関関係があります。
自社名で検索された際に正確な情報が表示されることは、信頼獲得の基本です。これは従来のSEO施策そのものです。
AIの回答で候補を絞った後、最終的にはその企業のWebサイトを訪問して詳細を確認するユーザーは依然として多いです。その際にSEOで上位に来ていれば、自然な流れで自社サイトに誘導できます。
具体的で専門的なクエリ(例:「中小製造業 AI 外観検査 導入費用」)では、まだGoogle検索が使われることが多く、SEOの価値は維持されています。
一方、SEOだけでは対応できない新しい課題もあります。
「おすすめの〇〇」で自社が紹介されるためには、AIが推薦に値すると判断する情報の蓄積が必要です。これは被リンクやキーワード最適化だけでは達成できません。
AIが自社について間違った情報を回答するケースがあります。これを修正するには、SEOとは異なるアプローチ(構造化データの整備、情報の一貫性確保、llms.txtの設置など)が必要です。
最新のAI検索は画像、動画、音声も含めて回答を生成します。テキストSEOだけでは、こうしたマルチモーダルな情報ニーズに対応しきれません。
AI検索では「続けて質問する」ことが当たり前です。一つのクエリに対する最適化だけでなく、関連する一連の質問に対して自社情報が一貫して参照される状態を作る必要があります。
私たちは「SEOかAIEOか」という二者択一ではなく、両方を有機的に組み合わせるアプローチを取っています。具体的には以下の通りです。
この組み合わせにより、Google検索でもAI検索でも自社が正しく表示される状態を維持しています。
5年後の検索行動は、おそらくこうなっているでしょう。
この流れにおいて、SEOは2と3のフェーズで引き続き重要です。そしてAIEOは1のフェーズで不可欠です。どちらか一方ではなく、両方が必要——これが「共存する未来」の現実的な姿です。
「SEOは終わった」と嘆く必要はありません。ただし、SEOだけに依存するのも危険です。
今すぐ取り組めるステップを3つ挙げます。
現状確認 — ChatGPT、Gemini、Perplexityに自社名・自社サービスのカテゴリを聞いてみる。何が表示されるか(あるいは表示されないか)を確認する。
基盤整備 — Googleビジネスプロフィールの更新、構造化データの実装、NAP情報の統一。これらはSEOにもAIEOにも効く施策です。
コンテンツ強化 — 自社の専門性を示す情報発信を増やす。ブログ、事例紹介、FAQ——AIが引用できる形式で情報を整理する。
AI検索はSEOを殺しません。しかし、SEOの役割は変化しています。
「どちらが大事か」ではなく、「両方をどう組み合わせるか」——これが2026年以降の正しい問いです。
NAVIGATEでは、SEOとAIEOを統合したデジタル戦略の立案・実行を支援しています。「自社がAI検索でどう表示されているか知りたい」「SEOとAIEOの優先順位を相談したい」という方は、お気軽にお問い合わせください。現状のAI検索表示状況を無料で診断いたします。
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